二世帯住宅を建てるとき、
「玄関を共有するか別にするか」は大きな分かれ道です。
私は結婚して2年ほどで
義母との二世帯同居を始めましたが、
玄関を別にしなかったことで、
日々の暮らしに大きなストレスを抱えることになりました。
この記事では、私の失敗談とともに、
玄関を共有する場合・別にする場合のメリット・デメリットを詳しく解説します。
これから二世帯住宅を検討している方が、
私と同じ後悔をしないための参考になれば嬉しいです。
▪️私が二世帯住宅で玄関を共有することになった経緯
• 結婚の時点で「同居が前提」と言われた
• 敷地内別棟の希望は叶わず、庭リフォームで建築スペースが消滅
• 築20年の鉄骨住宅のため建て替えは断念し、二世帯リノベに
• 玄関共有・階段共有というプランしか選べなかった
この経緯が、今の後悔の原因になっています。
※この辺り詳しい内容は別の記事にて綴っています。
▪️二世帯住宅で玄関を共有するメリット・デメリット
玄関共有のメリット
1. 建築コストを抑えられる
玄関やポーチ、屋根などを1つにまとめられるため、初期費用が安くなる。
2. 家の面積を有効活用できる
玄関分のスペースを居住空間に回せる。
3. 家族の交流が増える
顔を合わせる機会が自然と増え、関係が良好ならプラスに働く。
玄関共有のデメリット
1. プライバシーが守りにくい
来客や会話が筒抜けになりやすい。
2. 生活時間の違いがストレスになる
朝型・夜型の違い、ドアの開閉音などが気になる。
3. 家族関係が悪化したときに逃げ場がない
距離を取ることが難しく、精神的負担が大きい。
▪️玄関を別にするメリット・デメリット
玄関別のメリット
1. プライバシーを確保できる
来客や生活音が直接伝わらない。
2. 生活時間のズレが気にならない
出入りの音やタイミングが分かりにくい。
3. 将来的な賃貸活用も可能
二世帯の一方を貸すことができるケースも。
玄関別のデメリット
1. 建築コストが高くなる
玄関設備・屋根・外構工事などの費用が二重になる。
2. 動線が複雑になる場合がある
郵便受け・駐車場の位置などを別々にする必要がある。
3. 家族の交流が減る可能性
意識しないと顔を合わせる機会が少なくなる。
▪️私の失敗から学んだ「中間の選択肢」
玄関を共有するか別にするかの二択ではなく、
「玄関共有+内側に仕切り(鍵付きドア)」という方法もあります。
私の場合、階段下に鍵付きドアを設けていれば、
プライバシーはかなり守れたはずです。
「信用していないように見えるかも…」と遠慮して言えなかったことが、
今では一番の後悔です。
▪️これから二世帯住宅を検討する方へ
• 関係が良好でも、物理的な距離はあった方が長くうまくいく
• 建築コストよりも、日々のストレス軽減を優先する価値がある
• プランの段階で、将来の家族関係の変化も想定しておくこと
わたしは、同居がスタートする時点では、
義母との関係は良好でも不仲でもどちらでもないほど
関わりが少ない状態でした。
結婚して2年はアパートで新婚生活を送ることを許可してもらっていましたが
数ヶ月に1度は夕食を共にするくらいの関係性。
お互い、どんな性格だろう?と探り探りの状態だったと思います。
でも、周りの同居の友達の愚痴などや意見を聞いていて
距離を取れるなら取っておいた方が良好な関係が続きやすいと
思ったので、玄関もできれば分けたかった。
結局、二世帯住宅で水回りは全て1階と2階に作っていて
ほぼ完全分離に近い我が家ですが、
玄関横に姑の部屋があることによって、
玄関前の門番のように、出会ってしまうことが大きなストレスに。
ゼロから二世帯を建てる方、リノベーションで二世帯にする方にとって
これから10年20年とストレスを少なく暮らしてけるための選択肢として
考えて立てられることを祈ります。
▪️まとめ
二世帯住宅で「玄関を共有するか別にするか」は、
家づくりの大きな分岐点です。
私のように「まあ大丈夫だろう」と思ってしまうと、
後で取り返しのつかない後悔を抱えることになります。
迷ったら、プライバシーと暮らしやすさを優先する設計をおすすめします。
そして、同居の相手と関係性が出来上がってないうちに決める場合は
できる限り分離を優先することを強くお勧めします。
あまり、相手に気を使いすぎると
今後自分の首を絞めることになるかも・・・。
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